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重焼マグネシア(マグネシアクリンカー)のご紹介

重焼マグネシア(マグネシアクリンカー)のご紹介

■重焼マグネシアとは

重焼マグネシア(MgO)とは天然の炭酸マグネシウム(MgCO3)や、海水から分離した水酸化マグネシウム(Mg(OH)2)を高温で焼成した製品です。

■原料となるマグネサイトの産地

重焼マグネシアの原料となるマグネサイト(炭酸マグネシウムからなる鉱物)の産地は主に中国の遼寧省であり、開発の歴史は古く、およそ100年前には製造されていたという記録が残っています。
中国遼寧省鞍山市の南方約70kmを中心に、営口市~大石橋市~海城市にかけて、幅約5kmに渡るマグネサイトの大鉱床がドロマイト(CaMg(CO3)2)と共存して存在し、特に大石橋市は一節ではその鉱床における全埋蔵量の85%を占めると言われ、各種原料および製品の生産企業は、大、中、小規模を合わせて数千社以上が操業しています。
その特色により中国では「鎂都」、いわゆる「マグネサイトの都」と呼ばれおり、原鉱の埋蔵量も向こう数百年は枯渇の心配がないとされています。

 

中国遼寧省大石橋市「マグネサイトの都」の大鉱床
中国遼寧省大石橋市「マグネサイトの都」の大鉱床

■当社が扱っている重焼マグネシアについて

当社が扱っている重焼マグネシアは、中国遼寧省産の天然のマグネサイトを高温焼成した製品です。
主な用途は鉄鋼、セメント、ガラスの製造に必要な塩基性耐火煉瓦や、不定形耐火物の原料として使用して頂いております。

当社取り扱いの重焼マグネサイトの粒度と成分表